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2026年06月02日(火)11:45

ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、中国スポーツブランドのLi-Ning(リーニン)と10年の長期契約を締結した。NBAを代表するスーパースターと中国最大級のスポーツブランドによる大型パートナーシップは、バスケットボール界のみならず世界中で大きな話題となっている。
6月2日(現地時間1日)、カリーは自身の「Curry Brand」とリーニンの提携を発表。今回の契約は単なるシューズ契約ではなく、ブランド事業全体を対象とした包括的なパートナーシップになるという。現地メディア『ESPN』によると、今回の合意にはCurry Brandのグローバル展開に加え、ライフスタイル商品やゴルフラインの展開も含まれており、カリー自身が選手と契約を結び、自身のブランドのアンバサダーとして迎え入れる権利も与えられているという。
現地メディア『Reuters』によると、カリーは昨年11月のアンダーアーマーとの契約解消を経て、独立したブランドとしてCurry Brandの将来を模索していたという。今回の大型契約によって、カリーは単なる契約アスリートの枠を超え、グローバルブランドを率いるビジネスリーダーとしての新たな一歩を踏み出すことになる。
今回の契約で注目されるもう一つのポイントが、パートナーとなったリーニンの存在である。中国体操界のレジェンドであり、オリンピック金メダリストでもある李寧(リー・ニン)氏が1990年に創業したスポーツブランドである同社は、中国を代表するスポーツ用品メーカーとして成長し、アジアを中心に広く事業を展開している。
リーニンは近年、NBA選手とのパートナーシップを積極的に拡大している。最も有名な契約選手は、2012年にジョーダンブランドを離れて加入したドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)である。ウェイドはリーニンとともに「Way of Wade」ブランドを立ち上げ、シグネチャーシューズやアパレルを展開。引退後もブランドの顔として活動を続けている。その後も同社はCJ・マッカラム(アトランタ・ホークス)やフレッド・バンブリート(ヒューストン・ロケッツ)らと契約を締結。ジミー・バトラー(ウォリアーズ)も同ブランドを着用しており、カリーは“スニーカーFA”期間中にバトラーやウェイドのシグネチャーシューズを着用。その性能を高く評価しており、今回の契約の背景の一つになったとみられている。
中国のスポーツブランドによるNBA市場への進出はリーニンだけではない。ANTA(アンタ)は2015年からクレイ・トンプソン(ダラス・マーベリックス)とパートナーシップを結び、今年2月には同選手との生涯契約を締結した。また、カイリー・アービング(マブス)はブランドの看板選手に留まらず、同社のCCO(最高クリエイティブ責任者)も務めている。さらに361°(361 Degrees)は、2023年にニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)とシグネチャー契約を締結。同ブランドはヨキッチとの契約以前からアーロン・ゴードン(ナゲッツ)やスペンサー・ディンウィディー(元ブルックリン・ネッツほか)とも契約している。
中国ブランドは、カリーやヨキッチのようなMVP選手との大型契約や、選手にブランド運営への裁量権を与える新たなアプローチによって存在感を高めている。かつてNBA選手のシューズ契約はナイキやアディダスが中心だったが、近年はその勢力図にも変化が見られる。世界中で未だ絶大な人気を誇るカリーの加入は、リーニンにとって過去最大級の補強と言っても過言ではない。カリーとリーニンのタッグが、今後のバスケットボールシューズ市場、そしてスポーツブランド業界にどのような変革をもたらすのか注目が集まる。