
basketballking
2026年06月21日(日)06:32

NBAの2025-26シーズンで頂点に立ったニューヨーク・ニックスは、1973年以来、実に53年ぶりにチャンピオンシップを獲得した。
このチームはファイナルMVPを受賞したジェイレン・ブランソン、オールスタービッグマンのカール・アンソニー・タウンズ、さらにはOG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートの先発陣が、2026-27シーズンも契約下にいる。
その一方で、サンアントニオ・スパーズとの「NBAファイナル2026」でローテーション入りしたベンチメンバーのうち、来シーズンも契約下にいるのはマイルズ・マクブライドのみ。
控えビッグマンのミッチェル・ロビンソン、ランドリー・シャメット、ジョーダン・クラークソンは制限なしFA(フリーエージェント)で、ホセ・アルバラードもプレーヤーオプション(PO)を破棄すれば制限なしFAとなる。
ニックスがフランチャイズ史上初の2連覇を目指すためには、スターター陣の確保に加えてリザーブ陣の充実も重要な要素。今シーズンを制した貴重な経験があるとはいえ、長丁場を戦い抜くためには選手層の厚みは必須と言っていい。
ただ、そのためには障害もある。もし積極的に動いて複数の高額契約を結んでしまうと、キャップスペースを大幅に上回ってしまい、“セカンドエプロン”を超えてしまう恐れがある。
この条件に該当してしまうと、FA戦線やその他の選手補強をしていくうえで、チームの選択肢が制限されることになる。例えば、トレードで現金を送金したり、FA選手との契約にタックス・ミッドレベル例外条項を使用したり、トレードで複数の選手の年俸を合算したり、トレード選手例外条項の100パーセント以上を使用したりすることができなくなる。
そのため、ニックスのオーナー、ジェームズ・ドーランは現地時間6月17日に地元ニューヨークのラジオ局『WFAN』へ、FA組との再契約について「できるかどうかは分かりません。我々はできる限りのことをするつもりですが、NBAには自殺行為に等しいようなことがいくつかあります。その1つがセカンドエプロンです。私はできる限りの金額を投じるつもりですが、セカンドエプロンにまで手を出すことはできません」と発言していた。
今シーズンに優勝したことで、FAになる選手たちが低年俸でオファーに応じる可能性はある。また、優勝を望む他チームのFA選手たちが低年俸で契約するかもしれない。
今夏のトレード市場とFA戦線で、王者ニックスがどんな動きを見せるかは、バスケットボール運営部代表のレオン・ローズがカギを握っているだけに注目していきたい。