
basketballking
2026年08月26日(水)12:55

◆■成長するためのヒントを授ける
8月26日、NBAのオクラホマシティ・サンダーに所属するジェイレン・ウィリアムズが、アディダス主催の来日イベント『JALEN WILLIAMS JAPAN TOUR 2026』スペシャルクリニックに登場。日本の次代を担うバスケットボールプレーヤーたちと交流した。
クリニックはU12とU18世代向けの2部制で行われ、世代別代表選手が参加したU18のパートも和やかなムードで進行。実戦形式を中心とするのではなく、両手で異なる動きを行うコーディネーショントレーニングなど、身体を思い通りに動かすことを意識したメニューが多く取り入れられていた。ウィリアムズ自身も幼少期の練習に取り入れていたという“2個のボール”を同時に扱うメニューでは、高校年代のトッププレーヤーたちが悪戦苦闘し、思わずボールを取りこぼす姿もあった。
子どもたちとの交流を大切にしているというウィリアムズは、笑顔で選手たちやギャラリーにちょっかいを出す場面も。一方、参加選手からプレーに関する悩みをぶつけられると、真摯に言葉を返した。
[写真]=バスケットボールキング
自身が17歳だった頃を照らし合わせながら、「周りの人が評価されたり、注目されたりする一方で、自分はそうではないこともある。僕にとって難しかったのは、他の人が何をしているかを気にするのではなく、自分自身の人生をどう進んでいくかということだった」と振り返った。
さらに、通訳を通じて“失敗を愛してほしい”とのメッセージも伝えられた。
「みんな上手くやりたいという気持ちがすごく強いから、最初から上手くできないと、すごくフラストレーションを感じると思う。僕もそれに気づくまでかなり時間がかかった。だから、成長していく過程そのものを楽しんでほしい。そのプロセスには良いときも悪いときもある。でも、その中でできるだけ感情を一定に保っていられれば、より良い選手になれると思うよ」
◆■「ハグをして『ありがとう』と伝えて」その言葉に込めた思い
[写真]=バスケットボールキング
また、U12とU18世代で共通していたことの一つが、終了間際に呼びかけた言葉だ。参加者に「今日は来てくれてありがとう」と伝えると、続けて「それと、ご両親やここに連れてきてくださった方々にハグをして『ありがとう』と伝えて」と呼びかけた。
日頃は照れもあって、なかなか素直に“ありがとう”と言えない年頃の子どもたちもいるだろう。なぜ子どもたちに感謝を伝えるよう促したのか。イベント後にウィリアムズへ尋ねると、自身を支えてくれた両親の存在を挙げた。
「自分にとって両親がどれだけ大切な存在だったかを考えるんです。仕事をしながら、練習や試合に車で連れて行ってくれました。そうやって表には見えないところで支えてくれる存在です。それは両親に限りません。自分のことを気にかけて、ここまで連れてきてくれた人たちは、いつでも自分の味方でいてくれて、自分がベストを尽くせるよう願ってくれる人たちだと思います。だから、そういう人たちに愛情を示すことは大切です。それに自分を産んでくれた親ですから。両親には優しくしないとね」
U12のクリニック終了時には、コートサイドで見守っていた参加者の保護者たちにも「今日はお子さんを連れてきてくださり、ありがとうございました」と、あいさつして会場を後にしたウィリアムズ。2024-25シーズンのチャンピオンチームで主力を担うスターが子どもたちに伝えたのは、バスケットボールの技術だけではない。自分を支えてくれる人への愛情と感謝も、そのメッセージの一つだった。
[写真]=バスケットボールキング