
basketballking
2026年08月28日(金)07:52

ロサンゼルス・レイカーズの株式売却をめぐり、バス家の内紛が法廷闘争へ発展した。レイカーズのガバナーを務めるジーニー・バスが、兄弟姉妹による球団株式の売却を阻止するため、裁判所に申し立てを行ったようだ。
8月26日(現地時間25日)、現地メディア『The Athletic』などが報じたところによると、ジーニーと代理人の弁護士は、ロサンゼルス郡上級裁判所に申し立てを提出。バス家が保有するレイカーズの残り17.8%の株式について、5人の兄弟姉妹による売却を無効とするよう求めている。
今回の問題の発端は、レイカーズのオーナーシップをめぐる動きである。2025年にバス家から球団の支配権を取得したマーク・ウォルターが持ち分の売却に動き、ボブ・アイガーとジョシュ・クシュナーが総額125億ドル(1ドル=159円換算で約2兆円)の評価額でレイカーズの買収に合意。さらにバス家が保有する残り17.8%も売却される見通しとなっている。
しかし、6人いるバス家の兄弟姉妹のうち、ジーニーだけが売却に反対。ジム、ジョニー、ジェシー、ジェイニー、ジョーイの5人は売却に賛成したと報じられている。ジーニー側は、自身の同意なしには成立しないと主張し、今回ついに裁判所へ正式な申し立てを行った。
申し立てでは、ジェイニーとジョーイが務める共同受託者(co-trustee)の立場からの解任を要求。「受託者としての義務に違反した」と主張しているほか、残る3人の兄弟姉妹についても、売却をめぐる行為に関して法廷侮辱に問うよう求めているという。
さらにジーニー側は、2017年にバス家の内部対立をめぐって出された裁判所命令にも言及。この命令では、ジーニーがレイカーズのオーナーとしての立場を維持できるよう、共同受託者が「あらゆる合理的に可能な行動」を取ることが求められていたとされる。今回の売却は、この命令や受託者としての義務に反すると主張している。
申し立ての中では、兄弟姉妹の行動について「財政的な必要性によるものではなく、ジーニーに対する敵意によるもの」と指摘。さらに、2017年の裁判所命令や受託者としての義務、そして父である故ジェリー・バスの意思を「故意に無視している」と厳しく批判している。
ジーニーが売却を阻止しようとする背景には、レイカーズのガバナーとしての立場もある。バス家が残り17.8%を売却すれば、ジーニー自身の持ち分はNBAのガバナーを務めるために必要とされる15%を下回り、その座を失う可能性が高い。
今回の売却はまだ完了しておらず、レイカーズのオーナーシップ変更にはNBA理事会(Board of Governors)の承認も必要となる。バス家内部の法廷闘争が、リーグを巻き込む可能性もありそうだ。
1979年以来、約半世紀にわたってバス家が所有してきたレイカーズ。その歴史に終止符が打たれる可能性が高まるなか、最後に立ちはだかったのは兄弟姉妹による争いだった。今回の申し立てに対する審理は、11月5日に予定されているという。