
basketballking
2026年09月14日(月)08:34

ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーを務めるスティーブ・バルマーが、カワイ・レナードをめぐるサラリーキャップ迂回疑惑に関してNBAが科した処分を受け入れる意向を示した。
バルマーは9月14日(現地時間13日、日付は以下同)、声明を発表。クリッパーズはNBAの処分に従い、すでに3000万ドル(1ドル=154円換算で約46億3000万円、為替換算は以下同)の罰金を支払ったことを明らかにした。さらに、自身に科された1年間の資格停止処分についても受け入れる姿勢を示している。
「調査報告書の内容については、いまだに意見の相違があります。しかし、私が焦点を当てたいのはそこではありません。チームのオーナーは、支える存在であるべきであり、気を散らす存在になってはいけません」
バルマーはそう述べたうえで、ファンや従業員、NBAの他球団オーナーに対して謝罪。「この問題によって生じた混乱と苦痛について、クリッパーズの筆頭オーナーとして責任を受け入れる」とし、今回の一連の騒動について「心から遺憾に思っている」と表明した。
NBAは9月3日、約1年にわたる独立調査の結果を公表し、クリッパーズがレナードのオフコート収入を得る機会を複数のスポンサー企業との間で取り持ち、サラリーキャップの迂回にあたる規則違反を犯したと認定した。
その結果、クリッパーズには2029年から2033年まで5年間にわたる1巡目指名権の剥奪と3000万ドルの罰金が科され、バルマーには1年間のリーグおよびチーム活動への参加禁止処分が下された。さらに、球団のギリアン・ザッカー球団運営部門社長とローレンス・フランク球団運営部門社長にも、それぞれ1年間と6カ月間の無給資格停止処分が科されている。レナード自身にも70万ドル(約1億800万円)の罰金が科された。
問題の発端となったのは、すでに経営破綻したアスピレーション社とレナードの間で結ばれていた2800万ドル(約43億2000万円)のスポンサー契約だった。NBAの調査では、クリッパーズがアスピレーションを含む4社とレナードの間の契約を仲介したほか、レナードや代理人らの個人的な費用を負担していたことなどが問題視された。
当初、クリッパーズはNBAの調査結果を「強く偏った調査」と批判し、処分についても争う構えを示していた。ところが今回、バルマー自身が方針を転換。バルマーはNBAとの法廷闘争に進むことなく、処分を受け入れて騒動の収束を目指す考えを示している。
なお、米司法省は現在、クリッパーズとレナードをめぐる取引について刑事捜査を進めていると報じられている。『ロイター』によれば、ニューヨーク東地区の連邦検察当局が捜査を主導しており、少なくとも1件の召喚状が発行され、大陪審の手続きに発展する可能性もあるという。