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2026年10月01日(木)03:59

NBAの頂点に立つのは、完成された支配者か、それとも急成長を続ける次世代の怪物か。2026-27シーズン開幕を前に、『ESPN』が毎年恒例の選手ランキング「NBA Rank 2026」を公開した。
シーズン前の恒例行事とも言える、『ESPN』の選手番付。今年から選考方式が刷新され、従来の100人以上のESPN関係者による選手同士の比較投票から、ボビー・マークスやデイブ・マクメナミンら専門家7人がそれぞれトップ100を作成する方式へ移行した。評価対象は過去の実績や選手としての通算評価ではなく、あくまで新シーズンのレギュラーシーズンに期待される“貢献度”である。
◆■上位3選手の得票差はわずか3ポイント、ヨキッチが王座を守る
[写真]=Getty Images
同ランキングの最大の見どころは、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)による首位争いだった。
3選手の得票差は、わずか3ポイントの大接戦に。最終的にはヨキッチが694ポイントを獲得して3年連続で首位に立ったが、ウェンバンヤマが693ポイント、シェイが691ポイントと肉薄。3人それぞれが、いずれかの専門家の個別ランキングで首位を獲得しており、かつてないほど評価が拮抗する結果となった。
ヨキッチは昨シーズン平均27.7得点、12.9リバウンド、10.7アシストを記録し、2年連続の平均トリプルダブルを達成。リバウンドとアシストの両部門でリーグトップに立ったNBA史上初の選手となった。MVP投票では2位だったものの、過去6シーズンでは受賞、あるいは次点という驚異的な安定感を誇っている。
ただし、不安要素がないわけではない。昨シーズンは左膝の負傷後に3ポイント成功率が44パーセントから32パーセントへ低下。プレーオフでも復調せず、ナゲッツは第6シードのティンバーウルブズに2勝4敗で敗れ、1回戦で姿を消した。
一方、ウェンバンヤマは昨年の5位から2位へと躍進した。昨シーズンは最優秀守備選手賞を史上初の満票で獲得。平均25.0得点、11.5リバウンド、3.1ブロックを記録し、22歳にしてスパーズをNBAファイナルへ導いた。しかし、ニックスとのシリーズではリードを守りきれず、1勝4敗で敗退。試合終盤のスタミナや攻撃の選択肢が、新シーズンの課題となる。
[写真]=Getty Images
3位のシェイは、2年連続MVPという実績を持ちながら首位を逃した。1986年のラリー・バード(元ボストン・セルティックス)以来となる3年連続受賞を目指す新シーズンは、復帰するジェイレン・ウィリアムズとの共演が再び鍵を握るか。昨シーズン、両者が同時に出場した時間帯の得失点差は、100ポゼッション当たりプラス15.3という驚異的なデータを記録していた。
◆■ドンチッチとヤニスは実力の証明からチームを勝たせる段階へ
4位に選出されたルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、昨シーズン平均33.5得点で得点王に輝いた。レイカーズは今夏、待望のビッグマンであるウォーカー・ケスラーを獲得し、オースティン・リーブスの引き留めにも成功している。
だが、レイカーズ加入後のプレーオフで、ドンチッチ自身がコート上で経験した勝利はわずか1試合。昨シーズンはハムストリングの問題でプレーオフ全試合を欠場しており、今回のランキングでも「この陣容で勝てるか」が大きなテーマとして挙げられている。
ロスターも大きく入れ替わり、球団はまさにドンチッチ政権へ。成績、バスケットボールの質ともに、昨シーズンとの違いがより鮮明になるだろう。
[写真]=Getty Images
5位は、ミルウォーキー・バックスからマイアミ・ヒートへと移籍したヤニス・アデトクンボとなった。昨シーズンは負傷で36試合の出場にとどまったが、攻守における支配力と理不尽さは依然としてリーグトップクラスだ。
ヒートは新たにクレイ・トンプソンとティム・ハーダウェイJr.も獲得。アデトクンボの引力から生まれる得点機会を生かせるか、また新たなパートナーとなるバム・アデバヨとのケミストリーを構築できるかが問われる。
◆■ファイナルMVPでも6位、変わり始めたNBAの勢力図
[写真]=Getty Images
53年ぶりにニューヨーク・ニックスを優勝へ導いたジェイレン・ブランソンは6位という結果に。昨年の10位から順位を上げたものの、優勝とファイナルMVPの称号を手にしてもトップ5には届かなかった。
これは、今回のランキングがプレーオフの実績ではなく、新シーズンのレギュラーシーズンにおける貢献を予測するものであることを象徴している。ブランソンには、王者として追われる立場で、昨シーズンの成功を再現できるかという新たな課題が待っている。
7位以下では、平均28.8得点を記録したアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブス)、ピストンズを20年ぶりの60勝に導いたケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)がそれぞれ選出。また、アキレス腱断裂から復帰したジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が9位、自身初のカンファレンスファイナル進出を果たしたドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)が10位に入っている。
[写真]=Getty Images
なお、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は12位、ケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)は13位、レブロン・ジェームズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は18位に。長年リーグを代表してきた3人がそろってトップ10から外れ、レブロンにとっては「NBA Rank」15年の歴史で初めてトップ10圏外となった。
だが、これはあくまでも予想ランキングだ。果たして、NBAの現役最高選手は誰なのか。新シーズンの開幕が待ち遠しい。
文=Meiji