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2026年10月02日(金)08:27

クリーブランド・キャバリアーズとロサンゼルス・レイカーズでNBA優勝を経験したJR・スミスが、米テキサス州で逮捕された。容疑は、家庭内暴力に関連する身体的な傷害を伴う暴行だ。
『ESPN』や『TMZ』など複数の米メディアによると、スミスは現地時間9月28日、テキサス州ダラス近郊のロイスシティを車で移動中、地元警察によって逮捕された。
ロイスシティ警察のカーク・オルドリッジ署長の声明によれば、同日午後2時45分ごろ、警察車両に搭載されたナンバープレート自動認識システムがスミスの運転する車両を検知。サウスレイク警察がスミスに対する逮捕状を発行していたため、警察官に警報が通知された。
その後、警察官が車両を発見して停車を命じ、運転手がスミス本人であることを確認。逮捕状が有効であることを照会したうえで、身柄を拘束したという。
逮捕時にはスミスの兄弟が同乗しており、車両はその兄弟に引き渡された。スミス自身はハント郡拘置所へ移送され、家庭内暴力に関連する暴行容疑で収容された。
当初、スミスには保釈金が設定されておらず、逮捕翌日の29日にも拘束が続いていると報じられていた。だが、そのあとの『CBS News Texas』の報道によって、同日中に5000ドル(約80万円)の保釈保証額で釈放されていたことが明らかになった。
今回の容疑について、現地の記録には「Assault Causing Bodily Injury – Family Violence」と記載されている。これは身体的な傷害を伴う暴行のうち、家族、同居人、交際相手など、法律で定められた関係性のなかで発生したとされる事案に用いられる分類だ。テキサス州では、同種の暴行は通常クラスA軽罪に該当し、有罪となった場合、最高1年の拘禁や4000ドル(約63万円)の罰金が科される可能性がある。ただし、過去の有罪判決や行為態様などによっては、さらに重い罪に該当する場合もある。
現時点では、被害を訴えている人物の身元やスミスとの関係、問題とされる行為がいつ、どこで発生したのかなど、事件の具体的な内容は明らかになっていない。サウスレイク警察は捜査を継続していると説明しており、追加情報の公表を控えている。また、スミス本人や代理人による今回の容疑への詳細な見解も、現時点で確認されていない。
スミスは2004年のNBAドラフトでニューオーリンズ・ホーネッツから全体18位指名を受け、高校卒業後にNBA入り。デンバー・ナゲッツ時代にシックスマンとして頭角を現し、ニューヨーク・ニックスに所属した2012-13シーズンには平均18.1得点を記録して、シックスマン賞を受賞した。
2015年1月にキャバリアーズへ移籍すると、レブロン・ジェームズ、カイリー・アービングらとともにチームの主力として活躍。重要なアウトサイドシューターとして、2016年の球団史上初となるNBA優勝に貢献した。また、現役引退目前の2020年にはレイカーズの一員として、自身2度目となるNBAタイトルを獲得している。
NBAでのプレーを終えたあとはノースカロライナA&T州立大学へ進学し、ゴルフ部にも所属。今年5月には学士号を取得するなど、競技生活とは異なる分野でも新たな挑戦を続けてきた。
一方、現役時代には、法的な問題やトラブルが報じられたこともあった。
2007年6月には、ニュージャージー州で運転していた車が一時停止標識を無視して交差点へ進入し、別の車と衝突する事故を起こしている。当時、制限速度が時速56キロの道路を108キロで走行していたとされ、この事故で同乗していた友人が亡くなった。そのあとは車両運転による過失致死については起訴されなかったものの、スミスは無謀運転の罪を認め、2009年に禁錮90日の判決を受けた。ただし、このうち60日については執行猶予となり、実際には24日間服役したと報じられている。
また、2015年にはニューヨークでファンに暴行を加えたとする疑惑が浮上。2018年には、写真を撮影しようとしたファンの携帯電話を投げて破損させた疑いで、器物損壊に相当する軽犯罪容疑をかけられた。
2度のNBA優勝を経験し、競技生活後には大学卒業という新たな目標も達成したスミス。だが、今回の一件を受け、再びスミスには“問題児”のレッテルが貼られるかもしれない。
文=Meiji