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2026年10月24日(土)04:40

10月13日(現地時間同12日)、ニューヨークで「NBA on Prime 2026-2027 シーズン International Presentation」が開催され、各国からPrime Video解説陣や元NBAプレーヤーが集結。昨シーズンから始まった「NBA on Prime」のグローバルな反響や、2026-27シーズンの展望が語られた。
ここでは、中南米向け解説を務める元NBAプレーヤーのグレイビス・バスケス氏と、日本向け解説を務める佐々木クリス氏による対談をお届けする。
バスケス氏はベネズエラ出身。メリーランド大学時代に全米最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞を受賞し、2010年のNBAドラフト1巡目28位でメンフィス・グリズリーズに入団。グリズリーズやトロント・ラプターズなど6チームで大型PGとして活躍した。現在は指導者やPrime Video解説者としてバスケットボールの普及に尽力している。対談では、中南米におけるバスケットボール事情から今シーズンの見どころ、さらにモントロスクリスチャン高校時代の同級生である伊藤大司氏(現アルバルク東京GM)やケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)との絆まで、熱いやり取りを収録した。
文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
◆■再建進むウィザーズに注目…東西ともに激戦必至の2026-27シーズン
佐々木 中南米の文化において、なぜ人々はこれほどバスケットボールに強く惹きつけられるのでしょうか。
バスケス 中南米ではNBAやバスケの影響力が本当にすごいんだよ。僕の母国ベネズエラ代表も世界ランキングでトップ25に入っていて、オリンピックやワールドカップにも出場してきた。バスケは人々の心を結びつける最高のスポーツなんだ。野球よりお金がかからず、街角のコートですぐ2対2や3対3を楽しめる手軽さも魅力だよね。
佐々木 費用面やアクセスの良さは、スポーツの普及において重要ですね。
バスケス まさにその通り! ベネズエラからNBAへ進出したのは、パイオニアのカール・ヘレラ(元ヒューストン・ロケッツほか)、オスカー・トーレス(元ロケッツほか)、そして僕の3人だけなんだ。特にトーレスは地元のプロリーグで育ってNBAへ羽ばたいた唯一無二の存在なんだよ。子どもたちが最初に憧れるのはいつだって地元のプロリーグさ。僕もココドリオス・デ・カラカスのトニー・ドーソンを見て「彼みたいになりたい!」って夢を抱いた。だから自国のプロリーグや若手育成、それに女子バスケの環境をしっかりサポートしていくことはすごく大切なんだ。
佐々木 トーレス氏のストーリーは、日本でBリーグからNBAへ挑戦している河村勇輝選手にも通じますね。八村塁選手(ロサンゼルス・クリッパーズ)らの躍進により、子どもたちがNBAや世界を身近に感じられるようになりました。
バスケス 素晴らしいことだよ! 自分たちの文化を一番に大切にして、プレーヤーだけでなくコーチやリーグ全体のエコシステムを育てていくべきなんだ。クリス、君が日本で行っている発信や取り組みは本当にリスペクトしているよ。僕の国でも見習いたいことばかりさ。
佐々木 今シーズンの展望や注目のチームについてはいかがでしょうか。
バスケス 僕が楽しみにしているのはワシントン・ウィザーズなんだ。ドラフト1位ルーキーのAJ・ディバンサをはじめ、アレックス・サーら若手にアンソニー・デイビスやトレイ・ヤングらオールスター級のベテランが融合した。サンダーのような優れた育成モデルを感じさせるし、今シーズンのイーストでプレーオフ争いに絡んできたら本当に面白くなると思うよ。
バスケス氏が注目するワシントンのディバンサ [写真]=Getty Images
佐々木 ウィザーズの名が挙がるほど、現在のNBAはタレントの層が厚いですね。
バスケス 本当にその通りだよ! 今シーズンはレブロン・ジェームズが加入したフィラデルフィア・セブンティシクサーズや、ヤニス・アデトクンボが移籍したマイアミ・ヒートらイーストが激戦区になる。ウエストに目を向けても、ニコラ・ヨキッチとデマー・デローザンが組むデンバー・ナゲッツ、ルカ・ドンチッチ率いるロサンゼルス・レイカーズ、アンソニー・エドワーズやラメロ・ボ―ルのミネソタ・ティンバーウルブズと見逃せないチームばかりさ。Prime Videoで観戦するには間違いなく最高のシーズンになるね!
◆■伊藤大司、KDと過ごした高校時代…培われた絆は特別なもの
バスケス氏の現役時代、KDとマッチアップ [写真]=Getty Images
佐々木 モントロスクリスチャン高校時代、伊藤大司さんやケビン・デュラント(KD)と同級生だったそうですが、当時のお話を聞かせていただけますか。
バスケス 大司、KD、そして僕の絆は本当に特別なものなんだよ。高校時代の僕らはとにかくお金がなくて苦しかった。そんな中、大司は僕らのリーダーとしていつも温かく面倒を見てくれたんだ。あんなに気配りができて素晴らしい奴には後にも先にも出会ったことがないね。
佐々木 KDが高校時代、大司さんの家に居候していたという話も有名ですね。
バスケス そうなんだよ! 当時のKDは練習場や学校への移動が大変だったから、大司の家によく泊まっていたんだ。大司が助けてくれたあの経験と感謝は、僕らの心に一生残り続けるよ。大司、心から愛しているよ!
佐々木 素晴らしい絆ですね。KDがNBAキャリアを終えた後、大司さんがGMを務めるアルバルク東京などに加入する可能性はあると思いますか?
バスケス 大いにあり得ると思うよ! KDはすごく義理堅くて感謝を忘れない男なんだ。僕らの兄弟のような絆は今も健在さ。KDは今シーズン、ヒューストン・ロケッツでウエストの頂点を目指して戦っているけれど、将来的に大司がGMを務める日本のチームでプレーしたり、アシスタントGMに就任したとしても、僕はまったく驚かないね!
A東京の伊藤GMとの絆についても話してくれた [写真]=バスケットボールキング
佐々木 日本のファン、そしてバスケットボール界へメッセージをお願いします。
バスケス BリーグやWリーグなど、自分たちの国内リーグをこれからも熱く応援してほしいな。そして大司、GMとしてこれからも素晴らしい成果を出していってくれよ! 日本の皆さんは本当に礼儀正しくて規律がある。僕自身「規律」を持っていたことが、僕がNBAプレーヤーになれた一番の理由だったと思っている。だから、自分たちの文化を誇りに思ってほしい。美味しいお寿司がある日本へ、近いうちにまた遊びに行けるのを楽しみにしているよ!
佐々木 心温まるお話をありがとうございました!
バスケス こちらこそありがとう! Gracias!