
basketballking
2026年11月01日(日)01:46

マイアミ・ヒートのレジェンド、ドウェイン・ウェイドの銅像が、公開から約2年を経て修正された。公開当初から話題を呼んだ銅像について、ウェイドが修正を受け入れた理由を明かしている。
10月31日(現地時間30日)、ヒートは本拠地カセヤ・センターの屋外に設置されているウェイドの銅像について、顔の部分を修正した新たな姿を公開した。2024年10月に除幕された銅像は、ウェイドの顔に似ていないとしてファンから批判が殺到。SNSではさまざまなジョークや画像が拡散され、大きな話題となっていた。
銅像が再現しているのは、2009年のシカゴ・ブルズ戦で生まれた伝説的な場面。ウェイドは2度の延長戦にもつれ込んだ一戦で48得点12アシストを記録。試合終了間際にスティールを奪うと、そのまま決勝の3ポイントシュートを沈め、130-127での勝利に導いた。
劇的なブザービーターを決めたウェイドは、コートサイドのテーブルに飛び乗り、「ここは俺の家だ!(This is my house!)」と絶叫。銅像は、この象徴的なパフォーマンスを再現したものとなっている。
当初、ウェイドは銅像に対する批判を受けても、芸術作品としての価値を擁護していた。「自分にそっくりなものが欲しいなら、僕がアリーナの外に立って、みんなと写真を撮ればいい」と冗談交じりに語り、外見の再現よりも歴史的な瞬間を残すことに意味があると説明していた。
しかし今回、ウェイドは10月30日にニュースレター配信サービス『Substack』で公開された自身の寄稿記事『This Is My House』で、批判を受け止めたうえで修正を決断した経緯を明かした。
「ジョークも聞いたし、ミームも見た。みんなの反応も読んだよ。銅像が本当に僕に似ているのか、誰もが意見を持っていたんだ」
ウェイドによれば、当初は制作に深く関わっていたこともあり、作品を守りたいという気持ちが強かったという。しかし、時間が経つにつれて、銅像は自分だけのものではなく、マイアミのファンにとっても大切な存在なのだと気づいたという。
「もしファンが銅像の顔を見ても、自分たちとのつながりを感じられないのなら、なぜもっと良いものにしようとしないんだろう。そう自分に問いかけたんだ」
その後、球団や制作者らと話し合い、銅像の頭部を修正することで合意。今回の変更も、当初の制作を手がけた彫刻家たちが担当した。ウェイドは今回の修正について、制作者の努力を否定したり、これまでの作品をなかったことにしたりするものではないと強調。ファンの声に耳を傾け、より良い作品を目指すための決断だったと説明した。
「新しい銅像を見て、以前より僕に似ていると思ってもらえたらうれしい。でも、それ以上に、ファン自身の姿をそこに見いだしてほしい。僕の姿をかたどったものかもしれないけど、ここはいつだって“僕たちの家”なんだから」
2年越しに新たな姿となったウェイドの銅像。かつて自身が叫んだ「This is my house」という言葉は、今やマイアミのファンと共有する思いへと広がっているようだ。